このページでは、降下開始から10,000フィートに到達するまでの操作について解説します。
「T/D」ポイントに到着しました。
PFDの「A/T Engaged Mode」に「RETARD」と表示され、スロットルが自動でアイドルまで戻されます。

VNAV PATHに沿って、降下が始まりました。


上のキャプチャーの矢印のところで、VNAV PATHに沿って降下していることが確認できます。
上のキャプチャーで「RNP 400」という表示と「ANP 129」という表示が見えます。RNPは「Required Navigation Position」の略で、VNAV PATHを中心として、上下400フィート以内の誤差で降下するように設定されていることを表しています。白色の縦ラインがその幅です。「ANP 129」という表示は「Actual Navigation Position」の略で、実際の誤差を表します。紫色で表示されているラインがその幅です。
FMCにトランジション・レベルをセットします。【DES】ボタンをPUSHした後、「LSK 6L」の「FORECAST」ページで「TRANS LVL」に「FL140」をセットしてください。

【LEGS】ボタンをPUSHして、「LEGS」ページに戻しておきます。
着陸決意高度をセットします。EFISパネルの「MINS」の外側のセクターを「RADIO」にセットします(下のキャプチャーでは見にくいですが左側を選択)

今回は、カテゴリー3のAUTO LANDを行いますので、決意高度は「0」です。内側のノブを回して、PFDに表示されている「RADIO」を「0」にセットします。


降下の際に参考になる、ND MAP上のシンボルについて少し解説したいと思います。

上のキャプチャーの矢印のところに、緑色の「弧」が引かれていますが、これは、MCPで設定されている高度に到達する予定のラインを表します。現在、MCPの高度には「3500」フィートが設定されていますので、「IKOMA」のちょっと手前で3,500フィートに到達する予定です。
次に「OHDAI」と「KODAI」の間に表示されている、2つの緑色の「○」について解説します。

これは速度に関係するシンボルです。 FMCのLEGSページを見ると、、、

「OHDAI」での速度が「267」ノット、「KODAI」での速度が「240」ノットに設定されています。つまり「OHDAI」から「KODAI」の間で267ノットから240ノットまで減速するわけですが、2つの緑色の「○」は減速の開始ポイントと終了ポイントを表しています。
14,000フィートを通過しました。 EFISの「STD」ボタンをPUSHして、高度計補正を「QNH」セッティングに切り替えます。本当ならRJOOのATISをモニタして補正値をセットしますが、今回は標準の29.92インチで問題ありません。

NDのMAPのレンジを40nmに切り替えました。

「OHDAI」を通過しました。 240ノットに向けて減速を開始しています。ここでの減速は、ピッチをコントロールすることによって行われています。

10,000フィートに到達しましたので、「LANDING LIGHTS」を点灯します。


「ENGINE START」スイッチを「CONT」にセットします。

以上で降下開始から10,000フィートに到達するまでの解説は以上です。
次のページでは、10,000フィートから着陸までの解説を行います。