PMDG737NGXの電源投入の手順を解説します。この手順は、PMDG付属マニュアルの「PMDG-737NGX-Tutorial-2.pdf」の、「ELECTRICAL POWER UP」の部分になります。
この手順の前提は、PMDG737NXGが、コールド&ダーク状態にあることです。コールド&ダーク状態にするには、こちらのページを参照してください→PMDG737NGXをコールド&ダーク状態にする
【Shift】+【6】でオーバーヘッドパネルを表示します。

「BATTERY」スイッチが「OFF」の状態です。開いている「ガード」をクローズします。ガードがクローズされると、「ON」になります。この操作をすることで、航空機のシステムには搭載されているバッテリーから電源が供給されるようになります。

「STANDBY POWER」スイッチのガードがクローズされていることを確認します。ガードがクローズされていると、スイッチは「AUTO」ポジションにあります。B737NGXのノーマルオペレーションでは、「BATTERY」スイッチは「ON」、「STANDBY POWER」スイッチは、「AUTO」です。この状態にしておくと、電力供給が断たれた場合、代替電源が供給されます。

「ALTERNATE FLAPS」スイッチのガードがクローズされていることを確認します。ガードがクローズされていると、スイッチは「ARM」ポジションにあります。

ノーマル・オペレーションでは、フラップは3系統ある油圧システムで動作します。「ALTERNATE FLAP」は、油圧A系統(エンジン)、油圧B系統(電気)が故障したときに使用されます。3系統目の油圧は小さく、パワフルではないので、フラップは展開のみでき、収納することはできません。もし3系統の油圧が全てダメになったら、ALTERNATE FLAPは、BATTERYまたはAPUで展開できます。そのような状態に備え、「ARM」状態にしておきます。
LEFTとRIGHTの「WIPER」スイッチが、「PARK」ポジションにあることを確認します。

「ELECTRIC HYDRAULIC PUMP」スイッチが2つとも「OFF」であることを確認します。

「LANDING GEAR」レバーが「DOWN」ポジションにあり、3つのグリーンライトが点灯していることと、3つのレッドライトが消灯していることを確認します。

現在、電源はバッテリーから供給されていますが、ここで「GROUND POWER」(地上電源)を利用するように設定します。PMDGのマニュアル「Tutorial-2.pdf」では、『(チュートリアルで使用する)スキポール空港では、騒音軽減のため、APUパワーはなるべく使わないようにするので、地上電源を使用する』というようなことが書いてあります。
「Pneumatic panel」(空調パネル)にある、2つの「PACKS」スイッチが、「OFF」であることを確認します。PACKSスイッチが「ON」になっていると、後程APUを起動した時に、APUからの高圧なBLEEDエアが地上設備に逆流してしまいます。

地上電源を接続します。【Shift】+【3】で、CDUを表示してください。

「FS ACTIONS」のキーをPUSHします(LSK 5R)

「GROUND CONNECTIONS」のキーをPUSHします。(LSK 3L)

「GROUND POWER」(LSK 2L)と、「AIR CONDITIONING UNIT」(LSK 4L)をPUSHします。

「GROUND POWER」と「AIR CONDITIONING UNIT」の表示が「CONNECTED」に変わります。

【Shift】+【3】でCDU画面を閉じます。
再びオーバーヘッドパネルです。「GRD PWR」(GROUND POWER)スイッチの上にある、青い「GRD POWER AVAILABLE」lightが点灯していることを確認します。その後「GRD POWER」スイッチをクリックして「ON」にします。

地上電源の供給が開始されると、コックピットが生き返るように感じるでしょう。(今まではバッテリーからの供給のため、一部のシステムのみ稼働していました。)
「SOURCE OFF」light、「TRANSFER BUS OFF」light、「STANDBY PWR OFF」lightの全て消灯しているのを確認してください。

航空機に電源が供給されているときは、「POSITIONライト」を点灯しなければなりませんので、「POSITION」lights スイッチを、「STEADY」ポジションにセットします。

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以上で「電源投入」は完了です。