PMDG737NGX テイクオフ

このページでは、羽田空港RW34Rからの離陸して巡航高度に至る手前までの、PMDG737NGXの離陸操作について解説します。

現在、タキシングが終了し、RW34Rの手前で待機している状態です。
「BEFORE TAKEOFF CHECKLIST」を実行します。

BEFORE TAKEOFF

Flaps :     , Green light

Stabilizer trim :      Units

BEFORE TAKEOFF PROCEDURE

「POSITION」ライトを、「STROBE & STEADY」のポジションにします。

POSITION lights switch to STROBE and STEADY

滑走路に進入して、一旦停止します。
パーキングブレーキがリリースされていること、機体が滑走路のセンターライン上にあることを確認してください。

トランスポンダーを「TA/RA」にセットします。「TA/RA」は「Traffic Advisory」と「Resolution Advisory」が有効なモードです。万が一、他の航空機と衝突の危険がある場合、回避操作の指示があります。

Set the transponder to TA/RA

HGSの「CLR」ボタンをPUSHして、HGSの表示を有効にします。

Press CLR on the HGS to display
Press HGS CLR Button

TAKEOFF PROCEDURE

「LANDING」ライトを「ON」にします。スイッチの上に付いている「GANG BAR」の左クリックで、全てのランディング・ライトをONにできます。

Turn the LANDING lights ON

スラストをN1の40%程度まで進めます。エンジンが安定することを確認してください。スラストを進めると、N1ゲージの下に「設定値」のラインが現れます。それを目印に、40%付近に進めます(矢印のところ)。

Set Thrust 40Percent N1

「TO/GA」スイッチをPUSHします。「TO/GA」スイッチは、キャプテンのMCP「COURSE」ノブの左下にある、隠しクリック・スポットです。

Hidden TO/GA Switch

オートスロットルによって、加速していきます。物理的スロットル(ジョイスティックなど)も前方一杯に進め、V1までは手を添えています。
加速中、黄色の「MASTER CAUTION」ライトが点灯し、すぐに消灯するケースがありますが、実機の癖をシミュレートしたものなので問題ありません。しかし「MASTER CAUTION」ライトが消灯せずに点灯し続ける場合は、離陸を中止してください。

AutoThrottle Mode N1

エンジンのN1が「N1リミット」で安定していることを確認します。

Engines are stable at the takeoff N1 limit

VR速度に到達したら、1秒間に2~3度の割合で、スムーズに機首上げ(ローテート)します。ピッチ角の最初のターゲットは15度の機首上げです。
離陸と上昇が確認できたら、ギヤアップします。

速度「V2+20ノット」を維持しながら上昇します。フライト・ディレクターの表示(PFDのクロスバーやHGSのサークル)をフォローします。

Follow the flight direcotr guidance cue

高度400フィートに到達したら、「CMD A」ボタンをPUSHし、オート・パイロットをエンゲージします。

Push CMD-A Button to engage autopilot
オートパイロットがエンゲージできない場合

オートパイロットがエンゲージできないときは、以下を確認してください。

  • キャプテンとファースト・オフィサーの両方のフライトディレクター・スイッチが「ON」になっていること。
  • コントロールに力を加えているとエンケージできないことがあります。ジョイスティック等のコントロールから一度手を離して、エンゲージしてみてください。

オートパイロットによって、すぐに最初の右旋回が開始されます。

First Turn

キャプテンのプレフライト・フロー」でVORのナビゲーションを設定したのを覚えていますか?

上は右旋回を開始したところですが、HME VORの55度のラジアルと重なっています。右旋回が終わるときには、再び55度のラジアルとクロスするでしょう。現在RNAVで飛行しているので、地上の航法設備は利用しなくても離陸可能ですが、このように地上設備の情報も併せて利用することで、予定したコースを正しく飛んでいることを確認していきます。

3000フィートを超えました。オートパイロットによりピッチが下がり、加速が開始されました。

Reach 3000 feet

HGSをUPします。

NDのレンジを20nmにします。

Select 20nm on the ND range knob

エアスピードがスピードテープの「1」のマーカーを超えたら、フラップをUPします。

オートブレーキのスイッチをOFFにします。

Set the AUTO BRAKES switch to OFF

ギア・レバーをOFFポジションにセットします。

Set the LANDING GEAR lever to OFF position

エンジンスタート・スイッチをOFFにします。(不測のエンジン停止に備えたエンジン点火プラグの連続スパークを停止します。)

Set Engine Start Switches to OFF

「Engine Out Acceleration Height」を通過しているので、EFISの「RST」(Reset)ボタンをPUSHします。PFDに表示されていた「BARO 820」の表示が消えます。

Press RST switch on EFIS

キャプテンのCDUには「LEGS」ページを表示し、ファースト・オフィサーのCDUには「PROG」ページを表示しておきます。

「AFTER TAKEOFF CHECKLIST」を実行します。

AFTER TAKEOFF

Engine bleeds : ON

Packs : ON

Landing gear : UP and OFF

Flaps : Up, No lights

「MCP ALTITUDE」に今回のフライトレベルである「24000」をセットします。

MCP ALTITUDE up to 24000

10,000フィートを通過したら、「GANG BAR」を右クリックしてランディング・ライトをOFFにします。

Trun off the landing lights

「TAXI Light」もOFFにします。夜間飛行で「LOGO Light」と「WING Light」を点灯していた場合、それらもOFFにします。

TAXI Light turn off

14,000フィートを通過したら、EFISの「STD」をPUSHし、高度計規正値を標準大気圧(29.92インチ)に切り替えます。

Press the STD button

NDのレンジを80nmにします。

ND Range 80nm

あとはオートパイロットをモニタリングしながら、しばらくフライトを楽しみましょう。今回の巡航高度24,000フィートで、自動的にレベルオフするでしょう。

Enjoy Cruising