エンジンの始動が終わりました。このページでは、いくつかの項目を設定した後、RW34Rに向けてタキシングを行います。
ロワー・オーバーヘッドパネルにある「GENERATOR 1と2」のスイッチを「ON」にします。

それぞれの「GEN OF BUS」ライトが消灯し、「APU GEN OFF BUS」ライトが点灯しました。これで、電気の供給元がAPUの発電機からエンジンの発電機に切り替わりました。
ロワー・オーバーヘッドパネルの右上にある「PROBE HEAT」スイッチを「ON」にします。各ピトー管のヒーターに電源が入ります。「ウイング・アンチ・アイス」「エンジン・アンチ・アイス」は、今回は気象を使いませんので、OFFのままにしておきます。雨や雪など着氷しやすい気象を使う場合は状況に応じてONにします。

エンジン始動のために「OFF」にした「PACK」スイッチを「AUTO」に戻します。

「ISOLATION VALVE」スイッチを「AUTO」にします。

ISOLATION VALVEは、両エンジンからのブリードエアを混合するバルブです。
ISOLATION VALVEスイッチが「AUTO」の場合、
- エンジンブリードがONで、両方のPACKがAUTOかHIGNの場合、ISOLATION VALVEはCLOSEになります。
- どちらかのエンジンブリードが停止したり、どちらかのPACKがOFFの場合は、ISOLATION VALVEは自動的にOPENになります。
現在、両方のエンジンからのブリードエアは有効であり、両方のPACKがAUTOになっていますので、ISOLATION VALVEは自動的にCLOSEになります。つまりブリード・エアは混合されない状態になりますので、No.1エンジンのブリードは左側のPACKに送られ、No.2エンジンのブリードは右側のPACKに送られます。
APUからのブリードエアを切断するために、「APU BLEED」スイッチを「OFF」にします。

これまでの操作によって、航空機で使用する電力とエアーの供給元がAPUからエンジンに切り替わりましたので、APUを停止します。
「APU START」スイッチを「OFF」にします。

「ENGINE START」スイッチを「CONT」ポジションにします。「CONT」は「Continuous Ignition」のことで、エンジンの点火装置(スパーク)が常に動作している状態になります。「離陸」「アプローチ~着陸」「悪天候」の時に、「CONT」ポジションにし、不測のエンジン停止に備えます。飛行中の場合は、N2が一定の値を下回ると、自動的に点火装置が起動します。

「ENGINE START LEVER」が「IDLE」ポジション(UP)にあることを確認します。

フラップを離陸位置にセットします。今回は「FLAP 1」を使用します。


各コントロールのチェックを行います。実機ではタキシング中に実施しますが、フライトシミュレーターではタキシング中の実施は困難なので、今実施してしまいます。
MFDの「SYS」ボタンをPUSHすると、下側のDUに、各舵面のポジションが表示されますので、各コントロールを一杯まで動かして、動作を確認します。


チェックが終了したら、MFDの「SYS」ボタンを再度PUSHして、下側DUをブランクに戻しておきます。
「MASTER CAUTION」スイッチをPUSHします(HGSが邪魔で押しづらい場合は、一旦HGSをUPしてください)。警告表示が何も表示されていないことを確認します。

「TAXI Light」スイッチを「ON」にします。

「BEFORE TAXI CHECKLIST」を実行します。
Generators : ON
Probe heat : ON
Anti-ice :
Isolation valve : AUTO
【Without automatic ignition】
Engine start switches : CONT
Recall : Checked
Autobrake : RTO
Engine start levers : IDLE
detentFlight controls : Checked
Ground equipment : Clear
パーキング・ブレーキをリリースします。

RW34Rの手前までタキシングします。
前輪とラダーが連動していますので、ラダーを使ってステアリングをコントロールします。
タキシング中は微弱な推力を使用します。

RW34Rの手前に到着しました。

以上で、タキシングは終了です。